2003年12月17日水曜日

シワ




四十五歳になる その詩人の
二才のむすめは
うまくしゃべれない
手話のことを
シワ という

耳がきこえない人のための シワ
声がとどかない時のための シワ
うまくしゃべれない唇のための シワ

「詩は何か」
「詩とは何か」
そう問いつづけている
しかめっ面の 父のとなりで

「わたし きょうも
 シワ をする」

「は」の先なんて
問うこともなく