二〇〇五年七月?日 虫を見ながら、元AV女優が言う(生まれた時から虫。こせこせ動き回って、生き、そして死ぬ)。 「生き物って、どうして生きてるんだろ?」 生き物が誕生したわけとは何か。なぜ、最初の生き物は生きようなんて思ったのか。生き物でないものから生き物になった最初の生き物にとって生きるとは、一体なんだったのか。生きないこととどのように異なっていたのか(「Ishkar」=「神様の作った河」にテーマ的につながる?) 二〇〇五年八月十一日 scene 10 千歳市 ・栄さんからのメール(九月づけ) ・(暮れゆく時間、刻一刻、 ・過去と今とをつなぐ風(飛行機の中の、甲子園帰りの高校球児(?)) (作者に作られてある自分に対する「怒り」を感じながらも、「風」に可能性を見つけつつある) ・鮮やかな色に変わりゆく ・封筒の鳴らない現在を、受け止められるように。 ・耳を、澄ます 二〇〇六年四月?日 そして、手紙はいなくなる。 長びいた春は終わらないまま、 つづいていくあしたの花びらばかりが、 窓枠に吹きだまり、 そして、手紙はいなくなる。 二〇〇六年五月七日 贖罪? 我々は罪を負わされているのか? もしそうだとしたら、その負債はどこで、どういうものとして、誰に返せばいいのか。晴れ上がった大通り。重くもない空を仰いで、一人で歩いていくしかない私、また私。 「神様、神様」 わたしはわたしがどうしてそんな言葉をつぶやいていたんだろう。英美と一時に待ち合わせをして、アーケードの下で座って待っている間も日向はよく晴れていて気持ちよさそうで、陽の色に満たされた街並みがあたたかくふくらんだ風に吹かれて穏やかに渦を巻いているように思えたその風は、さっぱりとした肌触りで時々吹き抜けた、何筋にも枝分かれしていくうちの幾筋かが見えない曲線を気まぐれに描いては、座っているわたしの所に届いたり届かなかったりした。 今回の「メモ帳 2」は、「メモ帳」と同じように実際のメモ帳からの抜粋・引用を基本としたが、一部、あまりにも意味不明になる部分には言葉を補った。また、二〇〇六年四月のものは、ノートとしてのメモ帳ではなくケータイの「メモ帳」に記録されていたものを使った。 二〇〇五年八月十一日のメモにおける「鮮やかな色に変わりゆく」は、ZONE「glory colors ~風のトビラ~」からの引用 |