2004年2月9日月曜日

「卒業」


このことばが
やさしくとぎれていく
あたりに
わたしたちのめぶく
みえないはるがある

うたうことはいつも
うたえないことをかかえたまま
よじれて
きえる
きのかげがだんだんみじかくなる

いつか
なつかしいこのほそみちのうえ
だれもしらない
さくらがさけばいい
わたしたちの
ぱらぱらとのこしたくつのあとから
だれかがまた
あたらしいドアをあければいい

「卒業」
とつぶやく
なもないむすうのはなびらの
うた
そのうたの
かぜにのってまい
まいながらそらにみちてゆく
あたりで