学生食堂 うつくしさのあまり 歌手になってしまったジェニファーと いかつさのあまり 下駄箱にまちがえられるナンシーとの あいだで ぼくらは一日 思春期についての話をしよう 僕らの肌を刺したあらゆる法のことを あるいは刺さなかった儚い現実のことを 平凡に ぼくらは戦争にいくだろう 春の重さなんて忘れたままで ジェニファーもナンシーも しずかな炭になるだろう もはや誰も振り返らない夕空の 色の足りない虹みたいに だから いまはただ つまらないこの詩を うたう パインを頬張る明日があるように 乾いた唇と 青ざめた 喉で 平凡すぎる学生食堂の昼食は ジェニファーと ナンシーとのあいだで 今日も下駄箱を横倒しにする ぼくらは話しつづけているだろう まるでいつかのファーストキスのような 他愛ないうそをつきながら 下駄箱にまちがえられる女の子というのは、どなたかの漫才で使われていたネタです。 |