2004年6月25日金曜日

新生


脱ぎ捨てた空
懐かしい傷さえ残さずに
肌はさらにやわらかく
おどる

まわっている風が
幾重にも剥がれていく
そのあい間に宿された
ひと夏

わたしたちは笑っている
青くゆれているハンモックから
起き上がってダッシュする
海辺の砂の上

焼けた骨よりもまぶしい
真っさらな白い板を抱く
刻まれた名前は見えない
亡くした人さえいなくなるひと夏


(2004年6月23、24、25日)